違う、よね……。

がっ君は何も関係ないよ、きっと……!


そう自分の胸に言い聞かせても、胸騒ぎが収まらなくて、どうしようもない。


いつの間にかSHRは終わっていて、クラスメイトたちが席を立ち始めた。



「桜、次移動だよ」

「あっ……うん!」



わ、忘れてたっ……

がっ君に言われて、用意を持ち席を立つ。


二人で教室を出て、次の授業が行われる科学室に向かって歩いていた。



「桜」



う、わっ……!

急に腕を強く引かれて、視界が揺れる。

がっ君はわたしごと空き教室に入ると、扉に鍵を掛けた。



「が、がっ君……?ど、どうしたの?」



突然、こんなところに入って……っ。