「が、がっ君もっ……わたしのっ」



腰は痛くて、身体も言うことをきかないほどに重いけれど、

わたしは今たまらなく幸せで、喜びを享受していた。

頭上から、がっ君の苦しそうな「ハァッ」という声が降ってきて、顔を上げる。



「…………桜、お願いだから、その可愛さどうにかならないッ……?俺、このままじゃ早死にしちゃいそうだよ」

「えっ……だ、ダメっ、がっ君が死んじゃったらわたし……っぅ、ご、ごめんなさい、悪いところ直すから、ずっと一緒がいぃっ……」

「…………はぁ、はぁっ……苦しいッ……」

「がっ君……!ち、血が……!」

「大丈夫、ただの鼻血でしょ。大丈夫だから、……はぁッ」