くすぐったくて可愛くて、あぁ……幸せだなぁ……と、ふと思った。



「あぁ……幸せだ……」



……え?



「わたしも……同じこと思ったの、今っ」



なんだか、以心伝心、みたいだね……っ。

がっ君の胸に抱き寄せられて、すっぽりと包まれたわたしは、息苦しいほどにきつく腕を回された。



「何回も……何十回も何百回も数えられないくらい想像したけど、比じゃないね」



……?



「こんなにも幸福感に満たされる朝、初めてだよ」

「……うん」

「心身ともに、俺のもの……ふふっ」



喜んでるがっ君、子供みたいっ……無邪気で可愛い。