わたしの身体に触れるがっ君の手から伝わる熱が、火傷しそうなほど熱い。
身体のラインをなぞるように、ひとつひとつ確かめて行くような意志を持った動き方に、漏れる声が抑えられなかった。
それでも、恥ずかしさを捨てられるほど自我を飛ばせるわけもなく、声を押し殺すように、自分の指をぎゅっと噛む。
「ふっ、んんっ……っ」
「桜……手、噛んじゃダメでしょ?」
「だ、だって……っ、……声っ……」
「……恥ずかしいの?……でも、ダーメ」
がっ君は、愉しんでいるような声で囁いて、わたしの手をぺろりと舐めた。
突然のことに、霰もない声が漏れてしまう。
「興奮するから……抑えないで、もっと声聞かせて」
そんな、ことっ、言われても……っ。
こんな恥ずかしい声、聞かれたくないっ。

