【完】君は狂った王子様。Ⅱ





俺の愛を……全身で受け止めて。



ガチガチに固まっている桜の身体を撫でて、耳にふぅっと息を吹きかけた。



「ひゃっ……」

「身体の力抜いて。……何も考えなくていいから、俺のことだけ感じて」

「う、うんっ……」

「いっぱい、気持ちよくなってね……?」



俺の言葉に、桜は顔を真っ赤にしながらこくりと頷いた。




【side 牙玖】-END-