この顔だけで、何度だって抜けてしまう。
この状況でこんな卑猥なことを考えてしまう自分は、我ながら変態以外の何者でもない。
目をぎゅっと瞑った桜は、自分の手を、俺の手に重ねてきた。
「あんまり、わからないけど……ちゃ、ちゃんとわかってるっ……!」
……なに、それ。
あんまりわからないのに、ちゃんとわかってるの?
桜は賢いのに、たまにわけのわからないことを言うね……そういうところも、呼吸困難に陥りそうなほど好きだけど。
「初めてって、痛いんだって。……それでも、いいの?」
「が、我慢できるっ……」
「止めてって言うなら今だよ。多分俺、触れた途端に理性が崩れる自信があるから」
「う、うんっ……」
「……ッ、ほら、止めてって言え。桜、いい子だから、俺をちゃんと止めて」
「止めなくて、いいって言ったっ……」
小さな身体が、しがみつくように抱きついてくる。

