【完】君は狂った王子様。Ⅱ



俺が……幾月幾許、必死の思いで理性を抑えて、抑えて抑えて抑えて……もう、頭がおかしくなりそうなほど、

桜とひとつになれる日を心待ちにして、妄想の中で、何度桜を犯したか。


俺の下でめちゃくちゃに泣かせて、喘がせて、甘やかせてーーそんなこと、桜は知る由もない。

知ったら、桜引くよ?

きっと、俺のこと気持ち悪いって思うよ。

俺はそれくらい、醜い欲望を膨らませてるんだ。



「本当に、……わかってるの?」



柔らかく、きめ細やかな頰を撫でて、少しだけ低い声を発した。



「……今からすること、わかってる?」



俺を受け入れること、後悔しない……?

眉の端を下げ、困ったような表情をする桜。

ああ……写真に収めたい。