二人でテスト勉強と言っても、お互い開いている参考書は別物だ。
がっ君の解いてる問題なんて…わたしには暗号にしか見えないよ…。
がっ君の前に広げられた参考書を見ていると、頭が痛くなっちゃいそう。
「意味はいくつかあるんだけど、この場合は副詞活用されているから、どうも、とかどうやら〜って用いて考えてみて」
こくりと頷いて、言われた通りに問題の答えを導こうと頭をフル回転させた。
ええっと…今日は、どうやら…?clear skiesだから、晴れ……あっ!
「わかった!今日は天気が良くなるみたいです…?」
「うん。そんな感じ。よくわかったね」
やった…!
なんとか解いたわたしの頭を、がっ君が優しく撫でてくれる。