もっと乱暴にしてもいいのに……丁寧すぎる拭き方に、思わず笑みが溢れた。
「それじゃあ……ドライヤー、かけるね?」
「……桜」
手を止めた桜の腕を、掴んだ。
そのまま桜の方を向いて、ソファーに押し倒す。
「が、がっ君……っ、まだ髪、拭き終わってないよ……」
「うん。もう大丈夫だから、ありがとう」
「で、でも……半乾きだと風邪……」
その後に続く桜の言葉を飲み込んで、俺は唇を押し付けた。桜の、小さな唇に。
「もう、待てない」
俺の髪が濡れてたって、そんなのもうどうだっていい。
軽いキスを数回して、少しずつ深いものにしていく。
何回したって、桜とのキスは極上で、至極の甘味で……貪るように口付けた。

