寒い冬空の下、その苦しさが、心地よいほどの温もりをくれた。
「キス……して、くれるの……?」
がっ君の胸に顔を埋めたまま、首を一度だけ縦にふる。
ハァッ……と、苦しそうな呼吸が頭上から聞こえた。
「……くっ……かわ、いい……ッ」
……がっ君?
なにやら呻くような声をだしたがっ君に、ふふっと笑ってみせる。
唇が触れ合う寸前まで顔を近づけると、急に恥ずかしさが戻ってきた。
がっ君、目開いたままずっと見てくる……っ。
「あ、あの……目、瞑ってほしい……」
流石に、この至近距離で見つめ合ったままは……羞恥心でどうにかなっちゃうよっ……。

