【完】君は狂った王子様。Ⅱ



広場の真ん中にベンチがあって、がっ君に言われるがまま腰を下ろした。

夜景が一望できる絶好の場所なのに、辺りにはわたしたちしかいない。

綺麗な場所って、ここのことかな?

確かに、綺麗なところだなぁ……。

明かりに染まる夜景を見ながら、そう思った。



「綺麗だね、がっ君」

「ふふっ、これからだよ」



……え?



「見てて」



意味深な発言をして、がっ君はわたしの手を握った。


途端、暗かった辺りが、眩い煌めきを灯す。



「……わっ……!」



なに、これ……

イルミネーション……?


辺り一面、カラフルな色を放ちながら、輝きを主張する灯。