【完】君は狂った王子様。Ⅱ




水族館に来るのは初めてということもありはしゃぐわたしに、がっ君は文句も言わず付き合ってくれた。



「見てがっ君!!!水槽のトンネル!!」



360度、何処を見渡しても魚たちが泳いでいるトンネルに入る。

わたしは感動してテンションが上がり、がっ君の腕に抱きついた。



「ほんとだ。海中トンネルみたいだね」

「うん!綺麗っ!」



ぎゅうっとしがみつくわたしの手を、握り返してくれるがっ君。



「桜、もっと綺麗なもの、見に行こうか?」

「……?」

「おいで」



わたしの手を引いて、がっ君は歩き始めた。







「……ここに座って」



がっ君が連れて来てくれたのは、夜景の見える大広場。