ち、散らすなんてっ……それに、マネージャーさんなら、邪魔なのはわたしの方だよっ……!
「ち、違うのっ、わたしがいてもいいのかなぁって……」
どう考えたって、部外者だもん……!
「当たり前じゃないか。俺は今から更衣室に行かなきゃいけないから、何かあれば彼女たちに聞いて」
「わ、わかった……!」
「あの子たちとなら、少しくらい話してもいいよ。但し、男とは会話しないこと。わかった?」
話しても良いって言ってくれたけど……人見知りのわたしが、声をかけられる訳もない。
とりあえずもう一度「わかった」と返事をすれば、微笑みを浮かべながらわたしの頭を優しく撫でてくれたがっ君。
「それじゃ、行ってくる」
更衣室に行ってしまったがっ君の背中を、ぼうっと眺めた。

