恋人同士が、強く触れ合う、あれ、だと思う。
「……っ、……さっきみたいな、こと……?」
「うん、そう。さっきよりも、もっと恥ずかしいこと」
「……」
「今日はこんな、なし崩しみたいになるのは絶対嫌だからしないけど……」
わたしの大好きな手が、わたしの髪を結うように触れた。
「記念日。抱いてもいい?」
どきり、と、心臓が大きく跳ね上がって、恥ずかしさからか、身体中が熱い気がする。
記念日の日に、え、エッチ……?
わたしの心の準備が出来るように、事前に聞いてくれたの、かな?
がっ君は、いつもわたしのことを考えてくれる……優しい優しいがっ君が、ほんとにほんとに大好き。
大、好きだよ……
「そんなこと、聞かなくたって……がっ君の好きなようにしてくれて、いいよ」
わたしの全部、がっ君のもの。
全部全部、がっ君がもらってね……?
「がっ君の好きに、されたい……っ」

