見ないで……わたし、さっきあんなに恥ずかしい姿いっぱい、見せて……っ。
「恥ずかしがらなくていいから、ね？」
「ぅっ……でも……」
「恋人同士は、みんなしてることだから」
「み、みんな？……ほんとに？」
あんな恥ずかしいこと、みんなしてるの……？
「そうだよ。気持ちよかった？」
「……っ」
「気持ち悪かった？」
「…ち、違うっ……よ、よかった……」
素直にそう答えると、がっ君は嬉しそうに頰を緩めた。
そのまま、手をわたしの頰に重ねてくる。
「それはよかった。……それじゃあ、思い出したくないかもしれないけど、何があったか話してくれる？」
「……え？」
「…………お兄さんに、何されたの？」
がっ君の言葉に、心臓がドクンッと音を立てる。
あっ……。
何、されたって……
