もう、何が起こったのかよくわからない。
ただ、がっ君の指が、唇が、わたしのいろんなところに触れて、頭がおかしくなるくらい気持ち良くって、身体の震えが止まらなかった。
耳元で何度も「可愛い」と囁きながら、優しく優しく触れてくれたがっ君。
苦しいの、本当に無くなった……。
薬も抜けたみたいで、熱いのも治まった。
よかった……。
……けど、さっきの恥ずかしいの、なんだったのっ……。
がっ君に、いろんなところ見られて、触られて……もうがっ君の顔、見れないっ……。
身体に力が入らず、起き上がることが出来ないので、毛布にくるまり顔を隠した。
「桜子」
……わっ。
突然毛布を剥がされて、がっ君に抱き抱えられた。
ベッドに座らされ、わたしの前にがっ君が座る。
真剣な眼差しで見つめられて、居た堪れない。