その後は、桜の熱を引かせることだけに集中した。
桜の乱れる姿に興奮していた俺は、もうどうにかなりそうだったけど、なんとか理性は保った。
やっと身体の熱が引いたのか、幸い意識は失っていない桜。
胸を上下させ、必死に息を整えようとしている。
「がっ君……わたし……」
「熱、ちゃんと引いたでしょ……?」
こくり、と、頷いた桜の目がとろんとしていて、俺の欲情を煽る。
桜の媚薬が抜けたのはよかったけれど、俺の熱は全然引いてないよ……。
ーーでも、今はきちんと話をしなくちゃね。
「桜子」
名前を呼んで、俺はゆっくりと桜をベッドの上へと座らせた。
ほら、言ったでしょ……?
次はーーお仕置きの時間だよ。
【side 牙玖】-END-