間違いない。

桜が飲まされた薬は、催淫剤類のものだ。


それも、相当強いものなんだろう。

ただでさえ敏感なのに、こんなものを飲まされて……良く、拒んでくれた。


こんなに震えて、快楽に耐えながらも……ちゃんと俺のことを想っていてくれたのだろうと思うと、たまらない愛おしさが押し寄せてきた。

こいつをどうにかするのは、後でいい。


今は……桜を、楽にしてあげないと。

本当に苦しそうな桜の様子に、再び罪悪感が募った。

ごめんね……俺が来るのが遅れたばかりに……



「…桜、抱っこするよ。俺の首に腕回して」



俺の言葉に、桜は大人しく言うことを聞いた。

身体が触れた途端に、ビクンと反応した様子を見せたので、酷く敏感になっているのだろう。