「桜子…」
「…う、うん…」
「え？」
「……き、もち…よかったっ…」
もう、消えちゃいたいよぉ…っ。
意を決してそう口にして、顔を手で隠した。
「…うッ……！」
「…え？が、がっ君、どうしたのっ…！？」
突然、呻くような声をあげたと思ったら、がっ君はわたしの上から退いて、ベッドにゴロンと寝転んだ。
胸が痛いのか、心臓の辺りを押さえ息を荒げている。
「がっ君大丈夫っ…！？」
「…あぁ、大丈夫、大丈夫だよ…少し興奮しすぎただけだから、気にしないでッ…」
「こ、興奮…？」
なんかよくわからないけど、だ、大丈夫ならいいのかな…？
「桜…もう一回しようよ…」
「え、ま、まだするの…？」
「まだ全然足りないよ。ほら、おいで」
結局、その後勉強会をすっかり忘れ、日が落ちるまでくっついていた。
