ツバサが「失礼致します」と言って立ち上がると、蓮葉(レンハ)様は嬉しそうに見上げながら周りを回り、「ふむふむ」と言って納得すると、正面に戻って来て言った。 「背が高いの〜。瞬空(シュンクウ)程ではないが、スラッとしておるから素敵じゃ! おまけに、その白金色の髪と瞳。お主、綺麗じゃの」 「……勿体無いお言葉です」 「ーーうむ、決めたぞ! お主、わしの婿(むこ)になれ!」 …… …………は??? 突然放たれる衝撃の一言。 蓮葉(レンハ)様の言葉に、暫し時間が止まった。