「好きです。初めて会った時から」


イケボと言われてもおかしくない声で


「一目惚れでした。学校までの道のりで転んで泣いていた子供を助けた時」


風で明るい茶色の髪が揺れ


「その笑顔とやさしさに惚れました」


背景はいわゆる、恋の秋だと言われてもおかしくないようなほどに紅葉が咲いており


「それからというもの、あなたのことばかりを思ってしまう」


まっすぐにこちらを見つめている、光のある瞳


「ストーカーとかではなく、それが恋なのだとつい最近、気づいたんです」


すっと鼻筋の通った顔に


「なのでというのもおかしいかもしれませんが」


似合っているような赤く染まった頬


「俺と付き合ってください!」


しかしこれは練習で、告白をしているわけではないのだ

私に