◇
わざわざ7階まで来て自動販売機を見つけたのは良いものの……。
そこに売っていたペットボトルのさんぴん茶は、別に限定デザインでも何でもなく、他の階の自販機で売っていたものと同じだ。
由梨は何か勘違いしてたのかな。多分ネットで調べたんだろうけど、情報が古かったのかも。
それでも、私はわざわざリスクを冒してまで7階に来たので、この自販機で二本分の飲み物を買っていくことにした。
財布から小銭を取り出し、自販機に入れる。
……と、百円玉が一枚落ちて、そのままコロコロと転がっていった。
「あ、待って」
慌てて転がる百円玉を追いかける。
しばらく転がっていった末、百円玉は向こうから歩いてきた人の足に当たって止まった。
その人がそっと拾い上げてくれる。
「すみません。転がってっちゃって」
「……小野山さん?こんなところで何してるの?」
わざわざ7階まで来て自動販売機を見つけたのは良いものの……。
そこに売っていたペットボトルのさんぴん茶は、別に限定デザインでも何でもなく、他の階の自販機で売っていたものと同じだ。
由梨は何か勘違いしてたのかな。多分ネットで調べたんだろうけど、情報が古かったのかも。
それでも、私はわざわざリスクを冒してまで7階に来たので、この自販機で二本分の飲み物を買っていくことにした。
財布から小銭を取り出し、自販機に入れる。
……と、百円玉が一枚落ちて、そのままコロコロと転がっていった。
「あ、待って」
慌てて転がる百円玉を追いかける。
しばらく転がっていった末、百円玉は向こうから歩いてきた人の足に当たって止まった。
その人がそっと拾い上げてくれる。
「すみません。転がってっちゃって」
「……小野山さん?こんなところで何してるの?」



