「ごごごごめん!見苦しいものをお見せしてしまうところでしたっ」
うーわー、私の馬鹿!!
寝ぼけてたとはいえ、本当に何やってるんだ……。
「あ、朝ごはん食べよっか。パンでいいかな」
先ほどの失態を誤魔化そうと立ち上がり、台所へ逃げようとする。
けど、遠坂くんはその前に私の手首を強くつかんだ。
「あのさ小野山さん。俺、一応男なんだけど」
「は、はい……存じ上げております」
「一晩泊めてもらっといて言うのもあれだけど……もうちょっと危機感持ちなよ」
「ごめん……」
ああ、真剣に注意してくれてる最中にごめんなさい。
顔、近いです……。
顔も洗ってないし髪もぼさぼさの状態であんまり見ないで欲しいな。遠坂くんはいつも通り綺麗な顔してるけど!
あれ、でも目の下はクマができてるような……。



