前の流羽さんがどんな感じだったのか分からないけど……いい意味で変わったのなら良かった。
「渚達も何さりげなく心優と話してんの」
私達、主に渚さんと陵さんが話していると、流羽さんが不機嫌そうな声で間に入った。
「そうだ、そうだ!」
「流羽の言うとおり、何ちゃっかり話してるの!」
マコさんも菜摘さんも。
さっきまで言い合いしてたのに……
でも、収まったみたいで良かった。
「こういう時は団結するんだね」
「だったら、菜摘達も話せばいいだろ」
そんな流羽さん達に渚さんと陵さんはまたも呆れ気味。
「まぁ、それもそっか!」
「心優ちゃん、話そ!」
別に私と話しても面白くも何ともないと思うけど、やっぱり嬉しかった。
「はい」
笑顔で頷くと、何故かほとんどの人が固まった。
もしかして、気持ち悪かったのかな……?
「あー、やば。可愛すぎる」
「同性なのに、ドキッとするんだけど!」
「僕の心臓がもたないよ……」
「心優ちゃんは笑顔が似合うね」
「そうやって笑っとけよ」
そう思ったけど、違ったみたい。
優しいなぁ、優雅の皆さんは……



