それに副総長さん達も。


「学校ではその格好なんだね」


「えっ、あ、はい」


それを聞こうと思ったけど、先に別のことを聞かれてしまった。


「なんだかもったいない!あ、もちろんその姿でも絶世の美女だけど!せっかく綺麗なのに……」


「え、えっと。私、絶世の美女じゃないですよ?それに、綺麗でもないですし……」


残念そうな菜摘さんに首を傾げた。


きっと私に向かって言ったと思うけど、全くもって絶世の美女じゃない。


私の容姿は全く普通……ううん、それ以下。


絶世の美女っていうのは、流羽さんの女バージョンみたいな人のことだよね。


流羽さんが女装したら、きっと綺麗なんだろうな……


「あー、そういえば無自覚だったね」


何やら思い出したように言われてるけど……


ちょっと困って、さっき聞こうと思ったことを聞いてみた。


「あ、あの、流羽さん達は……」


「もう行ったよ!」


「……そうですか」


そっか、やっぱりもう行っちゃったんだ……


「心優ちゃん、ルウと一緒に行きたかったの?」


「えっ、いや、えっと……」


何したいのか自分でも分からず、ついまごまごしてしまった。