きみは溶けて、ここにいて【完】





しばらくまた、影君からの手紙が届かない日が続いた。それでも、毎日、朝、下駄箱をあけるときに期待してしまう自分がいた。



入れ替わることが、難しい。

森田君にも言われたし、影君の手紙にも書いてあったことだ。



もう二度と、影君と会えなかったらどうしよう。

そう思うたびに、怖くなった。


それで、ふとした時に、考えてしまうのだ。
祈りがよぎる、という言い方がきっと正しい。




―――森田君の身体が、森田君のものではなく、影君のものになればいいのに。


 恐ろしい思考だ。

そう考えること自体が罪であるような気がする。