地味な不動産王とお見合いしたら、とんでもないイケメンで溺愛されています。



「ま、あそこまで根っからのダサいおじさんが、一か月やそこらで変われるとは思えないけど。どうせ、お金にものを言わせて表面上だけ取り繕ってくるのが精いっぱいでしょ」

「こら、またそんなことを……」

「安心して、パパ。一か月後にまた会うっていう約束は、ちゃんと守るから」

「そうか…頼んだぞ」

「でも期待しないでね。そもそも私、おじさん無理だし」

「……」


 白いセダンは速度を上げ、首都高に入っていき都内の自宅へ帰宅した。