「うーん。悩むなぁ……」


私が悩んでいると、ビューティアドバイザーのお姉さんを呼ぶお兄ちゃん。


私を指差すと最高のスマイルを見せてくれた。


「この子に似合うメイクをして貰いたい」
「はい!
わかりました!」


返事をしたBAさんに椅子と鏡が置かれた場所に案内され、腰掛ける。


「お客様は学生ですか?」
「あ、はい……」
「なら、学校でも出来るメイクが宜しいですかね?」


学校にメイクをしていくだなんて、考えた事が無かった。