絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!

 私は元気よく返事すると、イラリオさんの腰の辺りにポンッと飛び込む。イラリオさんは危なげなく私を受け止めると、ひょいっと片腕で抱き上げてくれた。

「今日はひとりで店番だったんだって? 大丈夫だったか?」
「大丈夫だよ。イリスもいたし、ガーネとベラも遊びに来てくれたの。それでね、聖騎士団のみんなの助けになるような新しい薬を──」

 私は今日あった出来事を夢中で話す。イラリオさんがずっと優しい瞳を私に向けて聞いていてくれるから、いくらでも話せてしまうのだ。

「さすがはエリー。どんな薬か楽しみにしておく。これからも聖騎士団を助けてくれな」
「もちろん!」

 私は元気に返事する。
 ふわりと心地よい風が吹き、精霊達が楽しげに踊る無数の光が見えた。

〈了〉

 ご清覧ありがとうございました。