絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!

 ひとりになった俺は、今後のことを考える。
 アリエッタの気持ちを優先するなら、何も立ち入らずに今まで通りの生活を送るのがいいのだろう。

(ん? 今まで通り?)

 アリエッタがもしも本当はアリシアであるとすれば、彼女は本当は成熟した女性であって──。

(何もまずいことしていないよな……?)

 六歳児だと思っていたから、だいぶ油断していた部分がある。
 多少だらしがない部分を見せてしまったのは目を瞑ってもらおう。頭を撫でたり抱き上げたりしていた気がするが、それは大丈夫だろうか。
 風呂上がりに時折上半身裸でうろうろしていた気がするから、今後は気を付けなければ。時折アリエッタが寝起きの悪い俺のベッドにダイブしてくるのでベッドに引きずり込んでくすぐり返していた。

 まずいぞ、これは完全にアウトな気がする。

 俺はこれまでのアリエッタとの生活を思い返し、頭を抱えたのだった。