(まずは部下達を呼び寄せて──)
頭の中でどうするかを考えていると、ルイーナがやらかした。
「見て! あそこに何かいるわ! あれが魔獣ではなくって? 早く生け捕りにしましょう」
興奮気味に叫ぶその声で、魔獣がこちらの存在に気付く。そして、まっすぐに走ってきた。
(くそっ、まずいっ!)
ヴィラム殿下と聖女であるルイーナを傷つけさせるわけにはいかない。咄嗟に飛び出そうとしたとき、先に行動を起こしたのはザグリーンだった。ガオオォォ!という雄叫びと共に、二頭が激しく睨み合う。そのまま取っ組み合いになり、二頭は地面の傾斜を転がり落ちた。
「リーン!」
遠くでザグリーンがすっくと立ち上がるのが見えてホッとした。しかし、頭のあたりの白い毛並みが真っ赤に染まっているのに気付き、俺は一転して表情を強ばらせる。一方の魔獣も、しっかりと立ち上がった。
(まずはおふたりを事務所に戻そう。リーンにはその間耐えてもらって──)
そう思ったそのときだ。
「そこの聖獣、何をしているの! 早く仕留めるのよっ!」
ルイーナが大きな声で叫ぶ。
頭の中でどうするかを考えていると、ルイーナがやらかした。
「見て! あそこに何かいるわ! あれが魔獣ではなくって? 早く生け捕りにしましょう」
興奮気味に叫ぶその声で、魔獣がこちらの存在に気付く。そして、まっすぐに走ってきた。
(くそっ、まずいっ!)
ヴィラム殿下と聖女であるルイーナを傷つけさせるわけにはいかない。咄嗟に飛び出そうとしたとき、先に行動を起こしたのはザグリーンだった。ガオオォォ!という雄叫びと共に、二頭が激しく睨み合う。そのまま取っ組み合いになり、二頭は地面の傾斜を転がり落ちた。
「リーン!」
遠くでザグリーンがすっくと立ち上がるのが見えてホッとした。しかし、頭のあたりの白い毛並みが真っ赤に染まっているのに気付き、俺は一転して表情を強ばらせる。一方の魔獣も、しっかりと立ち上がった。
(まずはおふたりを事務所に戻そう。リーンにはその間耐えてもらって──)
そう思ったそのときだ。
「そこの聖獣、何をしているの! 早く仕留めるのよっ!」
ルイーナが大きな声で叫ぶ。



