絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!

 やっとの事で何とか拾い上げた赤い実を私はしっかりと手に握る。それを触れた瞬間、なぜか安心するような不思議な感覚が身を包んだ。

「これが世界樹の実?」

 私は右手を開き、手のひらに載ったものを眺める。
 それは木の実というよりも、楕円形の宝石のように見えた。触り心地は固くつるつるとしていて、降り注ぐ太陽の光を浴びて表面は鈍く光っている。

「ああ、そうだ。間違いない」

 首を捻って私の手のひらを覗き込んだザグリーンが頷く。

「やったー! じゃあ、これがあればブルノ様を助けられるんだね」

 私はその宝石のような木の実を見つめ、目を輝かせた。