イラリオさんに促されて、私はブルノ大司教の元へと向かった。
ブルノ大司教は、大聖堂に併設されている医療院の個室にいた。
ベッドの上で横になって寝ており、一見するとその寝顔は穏やかだった。
「ブルノ大司教はどんな状態だ?」
イラリオさんが、ブルノ大司教の主治医に問いかける。丸眼鏡をかけた、白髪交じりのおじいちゃんだ。
「本日の午前中、礼拝中に突然倒れられ、意識がないままです」
「持病か?」
「いえ。私はずっとブルノ様の主治医を務めてきましたが、このような症状が出る持病はありません」
主治医は左右に首を振り、否定する。そして、ベッドに横たわるブルノ大司教へと視線を移した。
「ただ──」
「ただ? 何か心当たりがあるのか?」
「ここ数カ月ほど、とても疲れていらっしゃる様子でした。瘴気からこの地を守る結界を維持するために、以前に増して礼拝の時間が増えていましたので」
「回復薬は?」
「試しましたが、効きません。全く効かないなんて私も始めてで、お手上げです」
ブルノ大司教は、大聖堂に併設されている医療院の個室にいた。
ベッドの上で横になって寝ており、一見するとその寝顔は穏やかだった。
「ブルノ大司教はどんな状態だ?」
イラリオさんが、ブルノ大司教の主治医に問いかける。丸眼鏡をかけた、白髪交じりのおじいちゃんだ。
「本日の午前中、礼拝中に突然倒れられ、意識がないままです」
「持病か?」
「いえ。私はずっとブルノ様の主治医を務めてきましたが、このような症状が出る持病はありません」
主治医は左右に首を振り、否定する。そして、ベッドに横たわるブルノ大司教へと視線を移した。
「ただ──」
「ただ? 何か心当たりがあるのか?」
「ここ数カ月ほど、とても疲れていらっしゃる様子でした。瘴気からこの地を守る結界を維持するために、以前に増して礼拝の時間が増えていましたので」
「回復薬は?」
「試しましたが、効きません。全く効かないなんて私も始めてで、お手上げです」



