「少し作戦を練りましょう」
横でその光景を眺めるロベルトが俺に進言する。
「ああ。俺もその意見に同意だ。下手に触ると大惨事だな」
ザグリーンの言う通り、土の精霊の加護を持つ団員をたくさん連れてきてよかった。人力だけで対応するのは無理だ。
ロベルトと相談し、これ以上土砂が崩れないように魔法で一旦土を固めて、水の流れを確保しつつ数日に分けて少しずつ取り除くことにする。
「水が思う通りに流れてくれるといいが……」
結局、その土砂崩れの処理には丸々一週間かかった。
◆ ◆ ◆
リビングで本を読んでいると、風に乗って雨の匂いがした。外を見ると、いつの間にか小雨が降り始めている。
「雨か」



