絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!


[あの土砂をどければいいのかな? じゃあ、土の精霊を探して、あの土をどけてって頼めば簡単だよ]

 ガーネが名案だと言いたげに人差し指を上げる。

「だめよ。急に土をどけたら、水が大量に下流に流れちゃう!」

 私は咄嗟にガーネを止める。そんなことになったら、下流で大きな被害が起きてしまうかもしれない。

[じゃあ、どうするの?]
「うーんと……。私達じゃどうにもできないから、イラリオさん達に相談しよう。早くしないと、色々と危ないよ」

 これは悠長にしている場合ではない。一定量の水を流す水路を確保しつつ、慎重に土砂を除去しなければならない。このまま放っておけば、下流に水が流れてこなくなる可能性や、逆に土砂が決壊して洪水になる可能性もある。

「リーン。イラリオさんのところに連れて行って」

 私はザグリーンの方を振り返る。

「ああ、わかった。しっかりと掴まれ」