「わっ私のために喧嘩しないで!!」



ピシッと確かにクラス全体が凍りついたのが分かった。

ーカァッ

あ,あれ? 私が頼んだのってこう言うことじゃなくない?



「呉……お前,バカ?」



落ち着いたみたいではあるけれど,肝心の2人まで呆れている。

達也からは哀れみの視線をビシビシ感じて,もうメンタルがボロボロである。

蓮も言葉にはしなかったけど,ちょっと困った顔をしてるからすぐに分かった。



「いやっちがっ……だって,美世ちゃんがやれって……」

「あ~。美世か」

「あははっ……ふっ,だってやらせるなら今だって……あははっ面白い。後呉ちゃん! セリフちょっと違ったよ。もぅ。でも,呉ちゃんも言いたいことがあるんだよね?」