番外編その2(つづき) 
~年下の彼氏に翻弄されて~

双子が寝てたらいけないからチャイムはならさず,庭から声をかける。



「おかぁさーん? 来たよー」

「あっお帰り~! 2人とも寝てるわ。可愛いから見に行ってあげて? 今は忠仁が見てくれてるの」

「はぁーい」



チャイムならさなくて良かった。

ほっと息を吐くと,後ろからひょっこり蓮が顔を覗かせる。



「あらっ蓮くんじゃない! いらっしゃい。お茶出すからお話ししましょう?」

「こんにちは。丁度茶菓子持ってきたんです」

「まぁまぁ,いいのに! ほら,直ぐ準備するわ」

「手伝います。呉羽,先行っててくれる?」



お母さんはしゃぎすぎ。

あの2人,妙に仲良いから余計なこと言わないか心配だ。