年上なのに、翻弄されて

食べ終わって,30分くらい沙羅ちゃんなどの話をすると,蓮が突然立ち上がる。



「呉羽,30分くらい歩くことになるんだけどついてきてくれない?」

「うん? いいよ」

「ふっ良かった」



私が返事をすると蓮はキッチンに消えていき,戻ってきたときには水筒と小さな冷凍ボックスを抱えていた。



「じゃあ,行こっか」



するりと繋がれた手にドキドキしながらついていく。

蓮の言っていただけの時間が過ぎた頃,私達は山を上っていた。



「呉羽。後少しだよ。寒くない?」

「うん。大丈夫だよ」



ついてみると,そこはとても広い空間だった。


車を止めるスペースもある。



「すごい! 星がキレ~!!」



私がはしゃいでいると,



「この季節は本当にきれいだよね」



と蓮は言った。

聞いてみると,時々沙羅ちゃんと2人で来る秘密の場所なのだとか。



「ってえぇ?! そんなところに連れてきて良かったの? 沙羅ちゃんは……?」

「大丈夫。ハクねぇなら特別!! だって」

「で,でも蓮もいいの?」

「うん。もちろん。呉羽なら特別!! だからね」