年上なのに、翻弄されて

「お肉?」

「うん。チーズハンバーグ。前,十一時くらいだったかな? 母さんに教えて貰いに行ったんだ」



今日のために蓮が準備してくれた。



「ふふっ。沙羅もウサギリンゴのやり方を教えてくれたんだよ?」



後で食べようね。

そう言われて,私は嬉しさの山が爆発しそうだった。

蓮に抱きつきたくなったのを,右手首をつかんで押さえる。



「食べよっか」



蓮に誘われるまま椅子に座って,私は部屋を見渡す。

いつも私のところにいるせいか,とてもシンプルでものが少ない。

蓮はジュースまで買っていてくれて,リンゴかオレンジか炭酸のジュースかと聞かれて,私はオレンジと答える。

なんだか小さい頃の誕生日を思い出して幸せな気持ちになったから。

ハンバーグにはウサギの形にケチャップがついていて可愛いと思った。