年上なのに、翻弄されて

美世ちゃんは自分の身に付けている手袋を見せながら言った。

袋を受け取って開けてみると,確かに美世ちゃんと色違いの手袋が入っていた。

美世ちゃんが黒,私がピンク。

良くみると端の方に猫のデザインがされていてとても可愛かった。

例年通り黙って渡す達也からのプレゼントはバスボムが2つ。

ただのバスボムじゃなくて,キラキラしたり色が変わったりする,一個1000円位するおしゃれなやつ。

名古屋まで行ってくれたのだろうか。

多分,夏休み前のことがあったから無難で良いものをくれようとしたんだと思う。



「ふふっ」



達也の器用なのか不器用な分からない優しさが嬉しくて笑う。

達也はそんな私からフイッと顔を背けて,それをみた美世ちゃんが首をすくめる。

やっぱり私達はこうでなくちゃ。