私から蓮の家を訪ねるのは初めてだなとボーッとしていると,視界に驚いて目を丸くする蓮の姿が写った。
それは私が,ただの私服とはとても言えないような格好をしていたから。
蓮の反応をみていられなくなって,私は持って来たものを蓮に突き出す。
「……っ呉羽? どうしたの?」
蓮は驚きから抜き出せないみたいで,なかなか受け取ろうとはしない。
俯いたまま,今度は手に持ったままのそれを,蓮の前に掲げる。
「さっ沙羅ちゃんが!! 今日誕生日だって,教えてくれたから……その,おめでとうって言いたくて……」
何度も頭の中で練習したのに,思いの外言葉はするりと出てきてはくれなかった。
「蓮,誕生日……え?」
せめてお祝いの言葉は目をみて言おうと顔をあげると,そこには今まで見たことのない表現をした蓮がいた。
それは私が,ただの私服とはとても言えないような格好をしていたから。
蓮の反応をみていられなくなって,私は持って来たものを蓮に突き出す。
「……っ呉羽? どうしたの?」
蓮は驚きから抜き出せないみたいで,なかなか受け取ろうとはしない。
俯いたまま,今度は手に持ったままのそれを,蓮の前に掲げる。
「さっ沙羅ちゃんが!! 今日誕生日だって,教えてくれたから……その,おめでとうって言いたくて……」
何度も頭の中で練習したのに,思いの外言葉はするりと出てきてはくれなかった。
「蓮,誕生日……え?」
せめてお祝いの言葉は目をみて言おうと顔をあげると,そこには今まで見たことのない表現をした蓮がいた。



