年上なのに、翻弄されて

キッチンに向かいながら,言い争う私達。



「呉羽。だめ?」



最後の一撃と言わんばかりに蓮は首をかしげる。



「うっ,だっだめ! ……今日は。明日なら,お願いしても良いけど……」



私は蓮に負けて少しだけ譲歩することにした。

今日はだめ。

蓮は誕生日だから。

分かってとじっと蓮の目を見つめると,蓮は納得行かないのか顔をそらして,それでも分かってくれたみたいだった。


「わかった。でも,ぜったいだから。」

「うん」



私はこれで良し! とスポンジに洗剤を付け,たいして量もないお皿と向き合う。



「呉羽」

「ひあぁ!? ちょっとくすぐったい!」



納得したと思っていた蓮は,私の返事も待たずに後ろから私を抱き締め,私の肩に顎をのせる。

そして何故かすんすんと匂いをかぐ。

? ?? ?????