年上なのに、翻弄されて

俯いたままの蓮の声には,いつらものようなからかいの色が見える。

デートって言ったら断って,言わなかったら来るなんて事じゃないよね?

口調は変わらなくてもいつもと様子が違う蓮に,そんな不安を抱く。  



「……うん」



最初に言えなかった分,私は迷った末にそう答えた。



「っ呉っ……行く。直ぐ準備してくるから待ってて?」



蓮はそれだけ言い残して,やっぱり顔を隠したまま家を出ていった。

今までにないくらいドタバタと。

え,えぇ!? どうゆうこと? え? OK貰えた?

こんがらがった頭で,自分もあらかじめビデオ通話で美世ちゃんと決めていた服に着替えて美世ちゃんにLINEを入れる。