年上なのに、翻弄されて

「え? うん。」



訳も分からず口を開けた私。

蓮はお弁当箱の中から卵焼きを選んで私の口に入れた。



「ハートの半分は呉羽が食べて?」



余裕そうな蓮はそのまま自分のお弁当を食べ始める。

引かれてなさそうなのは良いけど……

関……節,きす……



1度直接されたことも忘れて,私の顔は素直に赤くなる。



「? 呉羽,可愛い」



またからかわれた!

完全な敗北。



「み~先パイ。今度俺もあ~んしてみて良いっすか?」

「えっえぇ!? 普通逆じゃないの? 恥ずかしいよ……」

「はぁ……アホらし」



そして何一つ収穫のないまま夜になり,また作戦会議。



『なんかあと一歩足んない感じでしたね』

『呉ちゃんが何かしようとしてることを見越して,実際あったときに対処してるような……』

『そうそれ! もっと対処する余裕もなくなるようにしないと……あんま意味ない気がします』



これを聞いて案を出したのはまたもや美世ちゃん。

さすが恋愛小説読み込んでるだけはある。



『いつも家にいるんだしデートに誘ってみたら? デート中に何もできなくても,誘うだけで効果は大きいと思う。』