「先入ってて~?」

「えっ? あぁ~そうゆうこと? 蓮も怒りを鎮めてくれるだろうし,私も見たい! ハクねぇ行くよ?」


腹を決めた私は,広すぎるくらいの脱衣所で服を脱ぎ,全裸で堂々としている沙羅ちゃんに手を引かれながら浴槽への扉を開いた。



「う,わぁ~! すごい!」



目の前に広がる景色に思わず感嘆の声が出る。



「うっふん。スゴいでしょハクねぇ!」



一家のお風呂にするには広すぎるお風呂。

ベットが余裕で2つ入る大きさ。

確かにこんだけ広ければ3人なんて余裕だ。



「うちは共働きだから,毎日こんな広いお風呂は掃除できないの。でもそれ専用に人を雇ってるから心配要らないんだよ!」



お風呂掃除のために人を……

水道代えぐそうどとおもったけどそこまで……

どこで働いてるんだろ?

ここまで来るとちょっと気になる。



「うちは私が社長やってて秋巴も他会社の重役担ってるからね。稼ぎは良い方なんだ」