「蓮! ふふっ。ごめんね? ハクねぇの裸先に見ちゃって」



てへぺろ? そんな音声が聞こえてきそうだった。

私は驚いて声も出せない。



「特別になにもしないであげようと思ったけど……沙羅? ふふっ。後でちょっとイタズラしちゃうかもね?」

「何それ怖! 蓮のイタズラはシャレになんないからやめて! ごめん。もう自慢したりしないから!」



テンポ良く繰り広げられる家族の会話。

いや,違う。

ちょっと待ってよ沙羅ちゃん…! 先にって何!? まるでいつか蓮にも見せるみたいじゃ…!?

抗議しようと口を開くも,お風呂場へと引きずられてかなわなかった。