「え!愛菜さん、明後日誕生日なの?」


「うん」


織くんちにお世話になって早くも2週間が経ち柳瀬家での生活にも慣れてきた頃。


学校から帰ってきて、織くんとふたりでおやつのシュークリームを食べていると、


織くんから、愛菜さんの誕生日が明後日の9月25日であることを教えてもらった。


「だから、その日の午前中にプレゼント買いに行こうかと思ってて。もし白井さん予定ないなら一緒に───」


「い、行きたいっ!!」


と前のめりになって食い気味に答えると、


「良かった。選ぶの手伝って欲しくて」


と織くんが柔らかく笑う。
あぁ……相変わらず、王子様すぎるよ本当に……。


張り切って答えたけど。どうしよう。
織くんとお出かけするのが決まってしまった。……何着ていこう。


外で織くんと並んで歩いても違和感のない服なんて、私持っているの?


というか、そもそも顔面とかスタイルが……。


なんて心の中で心配しだしたらキリがないなか、織くんと、明後日の計画について話をした。