「わ~久しぶりだなぁ~!!」

この日、このお祭りに来ている人は多種多様。

彼氏とこられて幸せな人。

好きな人にフラれて泣いている人。

家族で楽しんでいる人。

だけど、わざわざ楽しいお祭りの日に、彼氏にフラれるなんて人はきっと私だけ。

ずっと1人でお祭りを楽しんでいるふりをしていたけど、きれいな花火を目にしたとき、私の涙腺は崩壊した。

「ねぇ、俺花火大好きなわけ。お姉さんせっかく綺麗なのにこんなとこで泣いてないでよ。俺が花火の良さを教えてあげるから、ついてきて?」

そう言って私を何処かに連れていく彼は……

あの、誰? 全く知らないんだけど……

これは、私の、新しい恋の始まり? かもしれない、