夢一杯浮かれる日💝
そんな素晴らしい今日,私は彼をとびきり翻弄しようと思う。
「あ」
そこで都合良く今日がなんの日かに気づく彼。
「ね,皆浮かれてるけどどうしたんだろ?」
私ははやる気持ちを抑え,鈍感なふりをする。
どう?彼女がイベントを忘れてるなんて。
「…さぁ?」
むむむ,手強いぞ。
彼は私に黒い笑みを向けた…もしやバレてる?
まさかね,続行!
「見て? あそこ」
「ほっ微笑ましい2人だね」
ここに来て彼からまさかのアプローチ。
そんなに私のチョコが欲しい? どうしよう嬉しい!
私は目的も忘れてにまにまと頬に手を当てた。
「ねぇ? あんまりおいたが過ぎるとホワイトデーもなくなっちゃうよ? あれはお返しをする日だからね」
「えっ!? ごめんなさいありますっちゃんとあるから~!」
彼は急いでだしたチョコを受けとると,私にキスを落とす。
~っ
「ありがと」
そして,満足げに笑ったのだった。