『結愛、起きてっ……ごめん、ごめんねっ』
懐かしい……なんだろう……知っているはずなのに、誰の声か分からない……。
私の名前を呼んで、どうしてそんなに泣いているの……?
泣かないで……私は元気だから。
「ハッ……!」
パッと目を覚まして即座に起き上がる。
あ、あれっ……? 私、どうしてっ……確か教室で……。
私は必死に思い出す。
……うん、倒れたんだった!
みるみるうちにだんだん思い出してきた。
あの後誰かが私をお姫様抱っこして保健室まで運んでくれた……。
……いや絶対天王院さんだっ……!
はぅぁ……申し訳ないっ……。
迷惑をかけてしまったっ……。
なんだか罪悪感に包まれたその時。
「あ、起きたか」
そこには天王院さんが水のペットボトルを何本か……いや何本持ってる?
多すぎないかな? なんのため?
「ほら、飲め」
「んぐっ……」
少し強引に水を飲まされ、変な声が出る。
つ、冷たいっ……!
美味しぃっ〜……!
「ぷはっ……うぅんっ! 美味しいっ! ありがとう!」
生き返るぅ〜っ……!
水がいつもより美味しく感じて、体に染み渡るような感覚。
「お前の笑顔が見れてよかった」


